今回は頻繁にブレーカーが落ちてしまうという方向けに、『なぜあなたの家のブレーカーが落ちてしまうのか?』というタイトルでブレーカーが落ちる要因を解説していきます。
ひとえにブレーカーが落ちるといっても原因は3種類あり、それぞれ解決方法も異なりますので是非参考にしていって下さい!
契約アンペア数を確認しよう
まずは、あなたが契約しているアンペア数を調べましょう。
ほとんどのご家庭では、分電盤の向かって左側に『○○A』と記載があり、それが契約アンペア数となります。
また、たまに間違っている場合がありますので、電力会社からの請求の紙があればそこに正確なアンペア数の記載があります。
使っている電化製品のアンペア数を確認しよう
ここからはあなた自身が使っている電化製品の使用アンペア数を確認していきましょう。
といっても全ての電化製品を確認する必要はなく、消費電力が大きいものを優先で見ていきます。
電化製品には必ず使用電力としてワット数(W)かアンペア数(A)の記載があります!
ここで理解して頂きたいのは、
100ワット(W)=1アンペア(A)という事です!
厳密に言うと、200V専用回路で使用している電化製品はこの限りではない(大型のエアコンやIHコンロ)のですが、普通のコンセントに繋げるものは全て100ワット=1アンペアという解釈で大丈夫です。※200Vの専用回路の場合はコンセントの計上が下記画像のようになっています。
※ブレーカーが落ちる要因として、ドライヤー・電子レンジ・湯沸かし器などの、何かを温めるものは非常に大きなアンペア数を占めていますので、注意しましょう!
ちなみに僕が使用している主な電化製品を確認すると、
テレビ114kw=1アンペア
エアコン580w=5.8アンペア
電気ケトル1300kw=13アンペア
ドライヤー1200kw=12アンペア
※見づら過ぎたので画像は載せていません笑
という結果になりました!
ブレーカーが落ちる要因
さて、ここからは実際にブレーカーが落ちてしまう原因を探っていきたいと思います!
ブレーカーが落ちる原因は3つありますので一つづつ解説していきます。
契約アンペア数を超えてしまっている
最もオーソドックスなのが、使用している電化製品の合計アンペア数が契約アンペア数を超えてしまっているケースです。
例をあげると、僕の契約しているアンペア数が30アンペアです。
そして上述した僕が普段使う電化製品を全て一気に使ったとします。
テレビ(1A)と暖房(5.8A)をつけっぱなしにしてお風呂に入った後、夕飯のカップ麺の為に電気ケトルでお湯を沸かし(13A)その間にドライヤーで髪を乾かす(12A)という事をしたとします笑
すると使用電力の合計が31.8Aとなり、契約している30Aを超えた為、ブレーカーが落ちてしまいます。
※正確にはこれに冷蔵庫や照明などの常時使っている電気も加算されます。
一つのコンセントから15アンペア以上使っている
次にあまり知られていませんが、実は1つのコンセントからは15アンペアまでしか使えないようになっています。
これは1口のコンセントだろうが3口のコンセントだろうが同様です。また、ホームセンターなどに売っている6つ口タップ等を繋いでも同様に、1つのコンセントは15Aまでとなります!
ですので、仮に電気ケトル(13A)とドライヤー(12A)を一つのコンセントで使用した場合、合計アンペア数は25アンペアと契約アンペアを超えていないにも関わらず、ブレーカーは落ちてしまうという訳です。
1つの回路から20アンペア以上使っている
ここが少し難しい所になります。
そもそもコンセントというのは分電盤の場所から壁の中や天井裏を1本のケーブルを通して繋いであります。
このケーブルがコンセント一つに対して1本とは限らず、例えばリビングにコンセントが2つあり、その一方に分電盤からケーブルを繋ぎ、もう一方はそのコンセントから分岐させて繋いでいるというケースが多くあります。
この場合ですとコンセント2つを一つの回路でまかなっているという事になります。
これを確認するには、分電盤の向かって右側に集中している回路の所に部屋名などが書いてあります。
上記の画像で言うと、『エアコン用コンセント』という名前で1つ使っているのでこれは分電盤からエアコンのコンセントまで1本のケーブルで繋がっています(エアコン用コンセントで1回路)。
しかしその隣には『洗濯機用・トイレコンセント』と記載があります。これは洗濯機用のコンセントとトイレのコンセントは2つで一つの回路を使用していますよという意味です。
そして大事なのは、この1つの回路に流せる電気は最大で20Aまでという事です!
例えば洗濯機用のコンセントで電気ケトルを使用したとします(13A)
そしてトイレ用のコンセントでドライヤーを使ったとします(12A)
上記の例だと合計アンペア数は25アンペアなので契約範囲内、しかも一つのコンセントでどちらも15A以内なのでこれも許容範囲内!しかしこの2つのコンセントは同一回路で合計アンペア数が20アンペアを超えてしまっているのでブレーカーが落ちるといった仕組みになります。
ですので、意外な所が同一回路になっていたりするとブレーカーが落ちる要因になってしまいますね!
これを確認するのに手っ取り早いのは、上記の画像のように分電盤を確認する事ですが、この回路の場所を示したシールが貼っていないお宅も多くあります。その場合は面倒記載ですが、以下記載する解決方法にて調べられます。
要因別の解決方法
ここからは上記の要因別に解決方法をお伝えします。
しかしその前に全ての要因に対して共通の解決方法があります。
それは使用アンペアの大きい電化製品の使う時間をずらす事です!
これができればどんな要因でもブレーカーが落ちる事はあり得ません。
家族の中でも工夫すれば意外とどうにかなるものです。ストレスにならない程度に使う時間を考えれば以下の対策は必要なくなります。
しかしどんなに日ごろから意識していてもうっかりと使ってしまうものなので、そういったのがストレスになる方は是非以下の解決方法を参考にして下さい。
契約アンペア数を超えてしまう場合
おとなしく契約アンペア数をあげてしまいましょう!
基本となる電気料金は上がってしまいますが、実は微々たるものです。※10A上げる毎に月300円程度。
契約している電力会社に言えば契約アンペア数は変えられます!
一つのコンセントで15A以上使っている場合
違うコンセントを使うようにしましょう。
基本的には容量の大きいものを使うコンセントは別の部屋で使い分けるようにするとブレーカーが落ちる事はありません。
同一回路で20A以上使っている場合
違う回路のコンセントを使うようにしましょう。
分電盤の回路ごとに部屋名などが書かれていれば、違う回路のコンセントを使えば20Aまではブレーカーは落ちません。
しかし古いものだと部屋名などが書かれたシールがないものもあるかと思います。その場合はどの回路がどの部屋のコンセントに繋がっているかを確認する必要がありますので、以下手順を説明します。
②調べたいコンセントにドライヤーをONの状態でコンセントを挿し、一つ一つ回路のスイッチをONにしていきます。
➂どこかの回路のスイッチを入れるとドライヤーが動き出します。つまりその回路がドライヤーを挿してあるコンセントに対応しています。
④同様に違うコンセントにもドライヤーをONの状態で挿します。
⑤そして➂の時に上げた回路のスイッチをもう一度あげて、ドライヤーが動き出せば同じ回路という事が判明するので、この2つのコンセントで20A以上使うとブレーカーが落ちるという事が分かります。
上記の要領で、家中のコンセントの回路のスイッチを入れたり切ったりしていけば自分でも回路の状態が判別できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
単純にブレーカーが落ちた!というと電気の使い過ぎと思ってしまいますが、実は一定のアンペア数を同一のコンセントや回路で使ってもブレーカーは落ちてしまいます。
回路の繋ぎ直しなどは、電気工事士の資格を持った人でなければ工事はおこなえませんので、そういった工事が必要になった場合は、必ず資格を持った人にやってもらうようにしましょう!
では、また!
hayashi
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