今回はいままで和室として使っていた部屋を洋室にリフォームする場合の工事内容について解説致します。
若い人は特に和室って使いづらいんですよね。(僕もそうですが、、)
ただ和室の洋室化といってもどこまで洋室に近づけるかで金額も大幅に変わってきてしまいます。
床だけを張り替えるのか?
天井から押入れまで全て改修するのか?
これから和室のリフォームのお考えの方は是非ご一読下さい!
床をどうするか?
和室から洋室に変える際にまず1番最初に考えるべきは床の仕様です。
和室の場合は当然畳になっていると思いますので、それを撤去し、どういった素材のものに変えるかを考えます。
フローリング
最も多いのはフローリングに変えるパターンです。
床材と聞いてまずぱっと思いつくのはフローリングだからでしょうか、問い合わせの中では一番多いケースです。
方法としては、今まで畳が敷いてあった木の部分の高さを上げてあげる必要があります。
というのも、一般的な畳の厚さは55mmもしくは60mmと決まっており、フローリングの厚みは12mmが多いです。ですのでその段差を埋めるべく、下地といわれる木の部分にフローリングを貼ってピッタリになるように調整してあげなくてはなりません。
CF(クッションフロア)
次に候補として挙げられるのはCF(クッションフロア)です。
主に水周りに採用される事の多いクッションフロアですが、理由として防水性が高い事が挙げられます。万が一飲み物などをこぼしてもサッとひと拭きで綺麗になりますし、カビにもなりしくいです。
また、フローリングなどと比べ若干クッション性がありますので、転んでしまった場合でも大きな怪我に繋がりにくいです。
そして、なんといっても費用面で抜群のコストパフォーマンスを発揮します。
一般的なフローリングは6畳分で2〜3万円(商品代のみ)に対し、クッションフロアは五千円程度で済みます。また、汚れてしまって張り替える場合も非常に簡単に張り替えが出来るので、なかには自分で張り替えを行う方もいらっしゃいます。
柄の種類も豊富で、フローリングのような木目調や、タイルのような大理石調、ピンクやブルーといった奇抜な色まであるので色々なテイストのお部屋に仕上げられます。
フロアタイル
あまり聞きなれない素材としてフロアタイルというものがあります。
見た目は木目調のものならフローリングにそっくりで、見間違えてしまう程です。クッションフロアと比べると非常に硬く、クッション性はありません。
しかし厚みが薄く、リフォームし易い点から、フローリングの上に張ったりする場合もあります。
フロアタイルの利点はなんといっても耐久性。
傷が付きにくく、土足や自転車を上げたりする場合はこのフロアタイルで仕上げるのが一番適しています。デザインもクッションフロア同様に様々なテイストのものがありますので、フローリングと違い色々な仕上がりから選べます。
金額的にはクッションフロアとフローリングの間くらいの金額で施工可能です。
壁をどうするか?
続いて和室の洋室化で考えたいのは壁をどうするか?
どうせなら本当の洋室のほうにクロスに仕上げたい方が多いと思いますが意外と工事が大変なんです、、、
今の壁の種類は?
壁を変えるにあたって、今の壁がどういった作りになっているか確認しましょう。
昔は和室ならば、砂壁や土壁といった物が主流でした。
しかし近年では和室の土壁に似せたクロスといったものや和柄のクロスを使って、洋室と同じ作りなんだけど畳に合うクロスを使っている和室もあります。
クロスで仕上げている和室↓
ですので1度リフォームを行う壁を確認してみましょう。
クロスに張り替える
今現在が塗り壁であれば、そこからクロスに変えるのは意外と大変な作業なんです。
簡単にいうと塗り壁の部分に木の板を張っていき、壁の厚みを均等にする所から始めます。
また、どの程度まで本格的な洋室にするかにもよりますが、本当の洋室のように柱を見せずに完全なクロスの部屋にするとなると、壁自体の解体がひつような場合もあります。
少しの柱が出てきても構わないようでしたら、そこまで難しい作業ではないです。
今現在が和風のクロスで仕上がっているのであれば、クロスの張り替え作業だけで済みますので簡単に洋風に変えられます。
塗り壁(珪藻土)
珪藻土という言葉は耳にした事がある方も多いのでは?
調湿効果(湿気取り)や防臭効果もあり、近年ではバスマットにも採用されています。
この珪藻土を和室の塗り壁部分に塗装する事も近年多くなってきています。
昔の和室のように緑色だけではなく、様々な色を選べますのでかなり幅広いテイストに仕上げられます。
その性能の良さからわざわざ洋室でも珪藻土にする方もいる位なので、どうしてもクロスに張り替えたいという事でなければ珪藻土で仕上げるのも一つだと思います。
珪藻土で仕上げた和室の壁↓
天井をどうするか?
続いて天井をどうするか?
昔の和室であれば板組みの天井が多いと思いますが、こちらも壁同様に、木目のシートやクロスを貼っているだけという場合もあります。その場合はクロスの張り替えだけで済みますが、本当の板組みの場合は少しだけ手間が掛かります。
クロスを貼る
板組みの天井にクロスを貼る場合は、今の天井にそのまま下地(木の板)を付けるか、今の天井を壊して新たに天井を組み直すかの2通りになります。
費用や手間を考えると、今の天井に下地を付け、そのままクロスを貼った方が安いです。
しかし天井の高さが若干下がってしまう事と、仕上がりが悪くなってしまう場合もあります。コンパネという気を貼り合わせていくと、どうしても継ぎ目が出来てしまい、張り付けたクロスがその継ぎ目の部分で割れてしまったり、ヨレてしまったりしてきます。
長い目で見れば、一度天井を壊して、新たに天井部分を組んであげた方が良いでしょう。
LED照明にする
もしも天井を壊したりクロスを張り替えたりする場合は一緒に照明も変えてしまいましょう。
LED照明を付ける場合はシーリングを付ける必要があり、これには下地補強(照明が落っこちないように補強してあげる)が必要なので一緒にLED照明に交換しておけば後々交換するよりもコストが下げられます。
押入れをどうするか?
最後に押入れをどうするか?
和室同様に布団で寝たい場合は押入れのまま生かすのもありだと思います。(収納する意味で)
ただし、洋服などを収納する場合はやはりハンガーのまま掛けられるクローゼットの方が便利ですよね。
クローゼットにする
クローゼットにする場合は、一度襖や枠を取り除いて、今の押入れの中にクロスを貼っていきます。押入れの横の部分が薄い木の板でたわんでしまいそうな場合は補強も行います。
それからクローゼットの種類にもよりますが、基本的には棚板とパイプハンガーを設置するのが一般的です。このパイプハンガーの設置部分も、洋服の荷重に耐えられるように補強をしてあげます。
襖紙を張り替える
クローゼットよりも安く済ませる方法として、襖紙だけを交換する方法もあります。
クローゼットとは違い色柄のバリエーションも豊富ですし、木目も柄などもありますので床がフローリングでも上手く調和がとれる商品もあります。
もしも額縁の部分が痛んでいたりした場合は襖ごと交換してしまうのもひとつです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
和室を洋室にする場合は考えることがたくさんあるんです。
しかし家族構成の変化などで使わない部屋にしていまうのはもったいないので、しっかりと使い道を検討してからリフォームしたいですね。
しっかりとリフォーム会社に相談してから工事を行いましょう!
では、また。
hayashi
最新記事 by hayashi (全て見る)
- トイレのドアの交換方法とタイミング、3つの方法と費用を解説! - 2019年2月26日
- トイレのリフォームをするタイミングは?現役営業マンが解説! - 2019年2月25日
- 現役営業マンが解説!マンションのトイレリフォームの費用と注意点 - 2019年2月22日
コメント