今回は浴室をリフォームする際にオプションとして検討する乾燥暖房機についての記事です。
付けたは良いけどあまり使ってないのよねぇ・・・という声も一部ありますが、正直僕はこの乾燥暖房機が無い生活は考えられません!笑
乾燥暖房機の機能・電気代・必要な工事までまとめましたので、是非じっくりと検討下さい!
浴室乾燥暖房機で何ができるの?
一般的な浴室乾燥暖房機に付いている機能をご紹介致します。
換気(24時間換気)
浴室に無くてはならないものといえば換気機能ですね。
お風呂に入った後に、湿った空気をこの換気機能で外に放出してくれます。
そして最近の浴室換気扇には24時間換気というものが備わっています。
初めて見る方は『これなんだろう?』と思う方も多いと思いますが、実は2003年以降の新築にはこの24時間換気システムが義務化されています。
読んで字の如く、24時間中ずっと換気をしている訳なんですが、シックハウス症候群・結露対策・酸素不足を予防する為に義務化されたもので、およそ2時間で家中の空気が入れ替わるように設計されています。
通常の換気扇よりも風量はずっと弱いのでこれを使っていても音とかは気になりませんし、電気代も1日あたり0.2円程度と僅かなものなので基本的にはこれを回し続けておくようにしましょう。
涼風
これは換気扇の所から涼しい風が吹き出してくれます。
夏場の浴室の掃除の時に付けておくと便利です。
暖房
これは換気扇の所から暖かい風が吹き出してくれます。
お風呂に入る前に事前に浴室内を温めておく事で、ヒートショックなどを防いでくれます。
乾燥
なんといってもメイン機能の乾燥です!
この乾燥はあくまでも衣類の乾燥で、浴室内の乾燥ではありません。※というか浴室内の乾燥は換気機能で十分です!
この乾燥の仕組みを簡単にご説明すると、干した衣類に乾いた暖かい風をぶつけて、衣類の水分を奪います。すると浴室内の空気がジメジメになるので、その湿った空気を換気の力を使って外に逃がします。これを繰り返しおこなうのが乾燥機能です。
暖房機能の風を当てれば済むんじゃないの?という声も聞きますが、暖房のままでは浴室内の空気が湿ったままで効率良く乾きません!
ですので、乾燥機能を使用中に浴室内に入ると、暖かい風が出ている時と喚起していて涼しいときとタイミングによって浴室内の環境が違います。
浴室乾燥暖房機のメリット
天気に関係なく干せる
せっかくの休みの日にまとめて洗濯物を干そうと思っても、雨や曇りだと乾きに影響しますよね?
乾燥暖房機を導入すればそんな悩みも無くなり、いつでも衣類の乾燥がおこなえます。
また、出かけている時に急に天気が崩れてもお構いなしです!
花粉や近隣環境に悩まない
花粉症の方は外に干したものを着るとそれだけで大変ですよね笑
それだけでなく、近くに工場などがあると煙が衣類に付着してしまったり変な匂いがしたりと大変です。また、夏場は虫が衣類に付くことも無いので取り込むときに気分を害さなくて済みます!
取り込む時間を気にしなくて良い
仕事で帰宅時間が遅い人は暗くなってから洗濯物を取り込むのは大変ですよね!
また、お休みの日に出かける前に洗濯物を干すと帰宅時間も考慮に入れなければなりませんが、浴室内に干せればそれも関係無くなります。
浴室乾燥暖房機のデメリット
電気代が掛かる
電気の力を使って乾かすものがほとんどなので当然電気代が掛かります。
これは各メーカーで色々な試算が出ており、干す量や乾燥時間にもよるのでなんともいえませんが、一回使用当たり80円〜120円と考えておけば間違いないです!
設置時にお金が掛かる
多くは浴室のリフォーム時にユニットバスのオプションとして付ける場合が多いです。
ざっくりと機械代が8万程で、設置の際の電気工事で2〜3万円ほど。浴室のリフォームついでで考えても10万円前後が掛かります。
天日干しには敵わない
しっかり乾燥はしてくれる乾燥暖房機ですが、やはり晴れた日の天日干しには到底敵いません。
また、浴室内に衣類を干すのに抵抗がある方もいらっしゃると思うので、そういった方はじっくり検討されてから設置をした方が良いと思います。
メリット・デメリットまとめ
結論として僕は男の一人暮らしですが、乾燥暖房機は無くてはならないものになっています笑
仕事で毎日帰るのが遅いですし、休みの日は時間を気にせず遊びたいので浴室内に干しておける乾燥暖房機はかなり重宝しています。
デメリットに挙げた『天日干しには敵わない』という点は、休みで晴れた日は外に干すようにしていますので気になりません。
大体3日分の洗濯物を貯めて一気に洗い、乾燥暖房機で4時間程乾かすというサイクルでまわしていますので参考にしてみて下さい(一人暮らしの場合)
乾燥暖房機の種類
乾燥暖房機は、各メーカーから様々な種類が出ており、多くは浴室のリフォーム時にオプションとして付けるのが主流です。しかし壁掛けタイプなどはお風呂全体を取り換えなくても付ける事ができるので重宝されています。見た目てきに浴室内にエアコンが付くようなイメージなので、敬遠されるかたもいらっしゃいます。
そしてこの乾燥暖房機は、このメーカーだから良く乾くとか、このメーカーのだから節電になるといった大きな違いはありません。ですのでリフォームの際はまず浴室で比べてから最終的にオプションとして付けるか否かという判断で間違いありません。
ただし、各メーカーから出されている乾燥暖房機も、100V(ボルト)用と200V(ボルト)用の2種類が用意されている事がほとんどなので、その違いについて説明致します。
100V用と200V用の違い
100Vと200Vの大きな違いは使う電力の差です。
数字で見ると倍の差があるので性能も大きく違うかというとそうでもなく、多くのご家庭では100V用が選ばれます。
単純に乾燥に掛かる時間や、暖房で浴室内が温まるまでの時間に影響しますが、これはお家の浴室の大きさによって選び分けるのが良いとされています。
一般的な浴室のサイズは1216(浴室の長手が1m60cm・短手が1m20cm)が最も多いサイズです。このサイズであれば100V用の乾燥暖房機で問題ありません。
それより大きく、1616サイズでも100V用で問題はないでしょう。しかしそれ以上の1620サイズまでになると、100V用ではなく200V用の乾燥暖房機の方が適しているといえます。(※あくまで個人的な意見です)
ですので浴室が大きな住宅は200V用の乾燥暖房機も視野に入れましょう。
また、工事費に関しても、若干200V用の方が工事費が高くなり(1〜2万程度)、乾燥や暖房機能を使い際の電気代も若干高くなります(1回あたり20〜30円程度)
浴室乾燥暖房機の設置で必要な工事
乾燥暖房機を取り付ける際は、電気工事の手間が増えます。
通常のユニットバスの工事ですと、今まで使っていた浴室の照明用の電気ケーブルを新たな浴室の照明の元につなぎ直すだけで完了します。
しかし乾燥暖房機を付けるとしたら、新たに分電盤(ブレーカー)から乾燥暖房機専用のケーブルを浴室まで引っ張ってくる必要があります。
最寄りのコンセントから分岐させて繋ぐことも不可能ではないですが、乾燥暖房機は使う容量が大きいので、同時に使用するとすぐにブレーカーが落ちるといった現象が起きるので、ほとんどは専用の電源をを使います。
この時に、現在使用している分電盤の回路に空きがあれば良いのですが、ない場合は分電盤の回路数が多いものに変えるか、子ブレーカーを設置する必要が出て来ます。(分電盤交換は10万円程ほど、子ブレーカーの設置は2〜3万程度なので、多くの人は子ブレーカーを選びます)
また、このケーブルを浴室まで引っ張ってくる際に、上手く天井裏などのスペースから通せれば良いのですが、分電盤までの距離が遠かったり、なんらかの事情で天井裏を通せない場合は室内にケーブルを這わせるしかありません。モールという目隠し出来るもので覆いますがそれでも少し違和感が出てしまいます。
手入れの仕方
乾燥暖房機の手入れはとても簡単です。
多くのものはフィルターを取ってサッと洗って元に戻すだけです。
このフィルター清掃のタイミングもリモコンのランプでしらせてくれるので、いちいち取って確認する必要もありません。
保証
乾燥暖房機は電気が通っており電気製品の扱いになります。
この電気製品は保証期間が短く、大体のメーカーで1年保証となります。有料での保証延長制度などに申し込めば保証期間も長くなります。
こればかりは運の要素もあり、何年くらい持つかは神のみぞしるという所です笑
僕がメンテナンスさせて頂いているお客様でも5年で調子が悪くなった方もいれば、15年使っていても全く問題ないかたもいらっしゃるので、難しいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
せっかくの浴室リフォームならば多少お金を掛けてでも好きなオプションを入れたいですよね!
ただし、『付けたけどあまり使ってないのよねぇ』と言われてしまう事が多いのもこの乾燥暖房機の機能です笑
しっかり家族で話し合って検討されてみて下さい!
では、また!
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hayashi
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