元シロアリ消毒営業マンが教えるシロアリ駆除のの基本的なやり方

白蟻消毒

こんにちは、元シロアリ消毒営業をしていましたハヤシです。 

 

今回は基本的な白蟻消毒のやり方に関して説明します。

シロアリ消毒は業者によってやり方が違い、明確に『これをやったからシロアリ消毒!』というようなガイドラインもありません!

ですので、ネットで安く宣伝をしている業者などは、これから紹介する工事の一部しか実施していない場合も多いので、ここでしっかりとシロアリ工事の基本を紹介しておきます!

主な工事は

・穿孔注入処理(せんこうちゅうにゅうしょり)

・木部処理(もくぶしょり)

・土壌処理(どじょうしょり)

に分けられます。

記事中で詳しく解説していますので是非ご覧ください!

 

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床下への進入口を作る

 

まずはじめに、白蟻消毒というのは基本的に床下での作業が主になります。

通常の住宅であれば、台所や洗面所などに点検口収納庫といった床下への入り口があります。

    

 

 

しかし、中にはこういった床下への入り口がないお宅もありますので、そういった場合は点検口などを付ける作業からはじまります。

材料自体はホームセンターなどに売っていますが、これを取り付けるには正確に床板をカットしなければならないので、消毒業者の人間や大工さんに作ってもらうのが一般的です。これを設置するのに大体3〜4万円程度掛かります。

 

 

ハヤシ
ハヤシ

1階に和室がある場合は、畳の下の板を切れば床下に入れます!この場合は板を丸ノコという道具で切るだけなので、ほとんどの業者が無料でやってくれます!

 

 

つぎに、入り口を確保しても床下全体を見てまわれないケースもあります。

特に多いのが、基礎が邪魔して先に進めないパターンです。

 

通常、基礎というのは耐震性を保つために各部屋を囲うような形で出来ているのですが、風通しや何かあった時の為に人が通れる程度の穴が空いているはずなのです。

 

 

しかし家を建てた時にそこまで考えて作っておらず、人が通れる穴が無かったり、穴はあっても人が通り抜け出来るサイズではないものもあります。

そういった場合は基礎に穴を空ける作業が必要になります

 

よく、斫り(はつり)工事と言ったりするのですが、床下に専用の工具を持っていき、基礎に人が通れる穴を作ります。耐震に影響が出そうですが、よほど大きく穴を開けたりしない限りは問題ないですし、このまま一生床下を見れない事の方がよほど心配なので、必要があればやっておくようにしましょう。

大体1か所穴を開けるのに5千円〜1万円程度掛かります。

 

   

 

 

床下で消毒をする

 

床下を満遍なく見れるようになったら次は床下の処理を行います。

 

穿孔注入処理

穿孔注入処理(せんこうちゅうにゅうしょり)というのですが、これは床下の束柱や土台の木に穴を空けて薬剤を浸透させていきます。

直径は1㎝にも満たない穴なので耐震上は心配いりません。

基本的には一定の感覚で穴を空けていきますが、被害場所などには集中して何か所か穴を多めに空けます。

 

 

吹き付け処理

 

次に床下の木部全体に薬剤を吹き付ける吹き付け処理というものをおこないます。

 

上述した穿孔注入処理で木の内部に薬剤を浸透させますが、こちらは木の表面に薬剤をコーティングするようなイメージです。

よく新築の家では木の表面は消毒した事が分かるように色付きの薬剤を使ったりしますが、すでに建てられた家の場合は無色透明な薬剤を使います。

 

 

土壌処理

最後に土壌処理という消毒を行います。

 

これは床下の土の上に薬剤を撒いていくもので、土の上にコーティングするようなイメージです。

床下がコンクリートで出来ている場合も同様にコンクリートの上に撒いていきます。

 

土間処理

 

玄関や昔のタイル張りのお風呂(在来)の場合はその下は土間と言われる部分で床下はありません。

しかし浴室や玄関は湿気が溜まりやすい所で被害に遭う確率が最も高い場所です。

 

そこでどういった処理をするかというと、床上からタイルの目地などに穴を空けて薬を注入していきます。もちろん薬剤を注入した後は木栓やセメントで穴をしっかり塞ぎます。

ハヤシ
ハヤシ

ユニットバスの場合は床下に入れるようになっているので、床下からそのまま消毒できます

 

この土間処理は家によって行う場所が違うので、別途料金になる事があります。

だいたい土間処理1カ所で1万〜1万5千円程度です。

 

  

 

家の中での消毒

 

予防で消毒をおこなう場合は基本的にありませんが、被害がある状態で消毒をおこなうと家の中まで被害が及んでいいる場合があります。

その時は家の中で白蟻がのぼってきてしまっている柱なども家の中から穴を空けて消毒をする場合があります。

 

清掃&片づけ

 

最後に、入り口周辺は床下からの土などで汚れてしまう為、清掃を行います。

床下では薬剤を撒いているので、しばらくは自分で潜ったり、床下で漬物や野菜を保管している場合は入れないようにしましょう。

 

 

ここまで全ての工事をやって大体の白蟻消毒は1日で完了します。

しかし被害が甚大な場合や、お家がかなり大きい場合だと2日に分けておこなう場合もあります。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

白蟻工事なんてめったにやるものではないので、どういった工事をやるかは中々分からないですよね。

上記以外にも会社によっては違ったやり方でやる業者もありますので、せめて自分の家でおこなう工事の内容はしっかりと把握されるようにして下さい。

 

では、また。

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hayashi

hayashi

都内でリフォーム営業マンとして働いております! これからリフォームをしたいという方に向けて少しでも役に立つような記事を書いていければと思いますのでよろしくお願い致します!!

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